超兄貴 ~ベンテンの存在理由~
何の為に俺はこんなに忙しいんだろう。
会社から帰ってきて酒飲んで洗濯物干している
オットが涙ぐんだ。
会社から帰ってきて酒飲んで洗濯物干している
オットが涙ぐんだ。
生物には人間にはそれぞれ重大な使命がある。
それを知った時、ちょっぴりショックを受ける。
ソファに寝っ転がっている妻は、
テレビ見ながら呪文を唱える。
あんた韋駄天知っとるね?
オットはイ・ダ・テン!イ・ダ・テン!
歌いだした。いい兆候である。
韋駄天はね。仏様にご飯を運ぶ係なの。
仏様は自分のことはな~んにもできないの。
食後に手を合わせてご馳走様は、
走り回った韋駄天様への感謝の気持ち。
うん。
弁天は、弁才天は何の神さまね?
知らん。
芸術の神さまたい。
ピキュ…リ……(不発)
年齢は2歳3か月で体重が6gとか
とにかく超兄貴なマッチョな男たちは、
ベンテンなる意味不明の女が必要だった。
で、暇な私が全国の超兄貴たちに使命を与えよう。
ベンテンを宇宙の果てまで連れて行って、
弥勒菩薩に変容させて地球まで連れて帰ってくるのだ。
敵は、歌って踊って祈って閃いて。うじゃうじゃいるぞ。
コドモたちに夢と希望とよくわからん何かを。