ゼロと永遠との遭遇 ~面倒くさい子~

私が物心つき始めた時に、
親と一緒に近所の親子と遭遇した。

自分が最後に死ぬと思っていただけに
ショックである。

この子いくつ?と親に尋ねると、
ゼロ歳というではないか。
ゼロ歳ってなんだ?
存在してるのにゼロ歳ってなんなの。
私はこの子は1歳と主張した。

そうしたら、赤ちゃんのお母さんが、
生後三ヶ月というではないか。
そしてゼロ歳。
私は更にこの子は1歳と主張した。

親が何故か怒り出したのを覚えている。

小学生になって小数点を習った。
1.1の次は1.2なのが分かった。
だが、1.9の次が1.91になってしまう。
そうして1.92になって、やがて1.99がやってくる。
そうしたらなんと、1.991が待っているのである。
永遠に2にたどりつけない。

教師に聞いたら怒り出したのを覚えている。

数学はよくわからない。だが現在、
極端なところだけが、数学と和解している。

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